最低王子と恋の渦





「ま、結局夏休み前に焦って告白したけど既に佐々木くんには好きな人がいて見事に玉砕したわけだけど」




「菜々までそこえぐらないでよ」




「というかもう佐々木くんはいいの?」




「とっくに忘れてますよ」




「でもあんたクリスマスの時佐々木くん達に会ったって…」




「いやあれはほんとに気まずいだけで…未練というか悔しいというかなんというか」




「意味分からんね」








菜々はパクパクと親子丼を食べる。




…うん、私も突然過ぎてビックリしてるんです。



だって…三鷹くんの好きな人が羨ましいとほんとに思ったんだ。


三鷹くんに想われたいなって思っちゃったんだもん!










「でもまぁ、やっとだわ」




「…やっと?」




「うん、やっと。おめでとー」




「あ、ありがとう?」








おめでたいのか…?




というか、もう最初っから片想い確定なんだけど。


玉砕決定なんですけど。










「三鷹くんは多分美乃のこと好きだし、まあ頑張ればいいんじゃない?」




「え?」




「え?」




「いや…三鷹くん他に好きな人いるんだってさ…」




「はい?あんた前それで西垣さん違ったじゃん」




「そ、それはそうだけど…今回は多分絶対っ」




「多分なのか絶対なのかどっちかにしてよ」









相変わらずご飯を食べる手は止めずに菜々は言う。



だってあの相談…もし私が好きだったら本人にするかな?


あとあのアルバムの子…。




やっぱり何か意味がある気がするし…。






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