最低王子と恋の渦

小さな旅







   *   *   *






「うー大阪着いたー!」





駅から出て外の空気を吸った珠妃は大きく伸びをした。



冬休みが始まってすぐ、珠妃は大好きな漫画家が開催するイベントの為に大阪に足を運んでいる。




…むむ、やっぱり都会の空気はあんまり。







「珠妃ちゃん、イベントの時間間に合う?」



「……う、うん」






そして


なぜか優太まで付いてきている。






お兄ちゃんが珠妃の為にバイトしてくれて、大阪までの交通費を出してくれたのは本当に嬉しかった。



なのに、優太まで来るなんて…。


ちなみに優太は使い余してる貯金を使って自腹で来ている。




なんでそこまでして…。






「優太…本当に珠妃と一緒に来てもらって良かったの?」



「うん」






いつもの無表情、いつものトーンで返事をする優太。


…ほんと、幼馴染だけど何考えてるか分かんないこと多いや。




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