続♡プリンセス☆ロード



「銃?それって、どんな武器?」

「やっぱ、みんな知らないんだよね」



城に帰って、思い出した話を切り出した。
最初私とミナトが襲われた時のあの銃痕。
以前も別の事で聞いたことがあったけど、もう一度確認したらやっぱりこの世界にはそんな武器はない。


「小さな弾丸が、高速で発射される武器で、ほら、ミナトのお腹、弾が貫通していたでしょう?」

「確かに、医者の話によれば、見たことのない傷の形状だったと…」




ここでの名称が違うのかと、どういう者か説明をしてみたけど、やっぱり知らないみたい。
この世界には存在しないはずの武器。



「その武器が、どうかしたか?」

「レン…。うん…。ミナトを貫いたのは、たぶんその銃弾なんじゃないかって…。でも、その武器って、この世界にはないんでしょ?」

「ああ」

「その武器…、私の世界の武器なの」





その言葉に、皆は顔を見合わせる。
それが意味することは…。




「それって、どういうこと?なんで、紗南ちゃんの国の武器がここで使われてるの?」

「わかんないの…。だから、私最初確かめたくて、あの塔に…」

「そうだったのか…」




それが、こんなことになったなんて。





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