続♡プリンセス☆ロード



ミナトがやってきたのは昨日の場所だった。
ウィルさんに会いに来たんだ、とすぐに気付く。
でも、そこにはウィルさんの姿はなくて…。

私たちは、ミナトを陰でそっと見守ってた。
なんとなく出づらいし、たぶん私たちにいてほしくはないと思うから。




「ねぇ、ウィルさんって今どこに…?」

「あ…、見回りに行ってるんすよ。たぶんそろそろ帰ってくるッす」




こそこそとジルに尋ねるとそう答えが返ってきた。
お願い、ウィルさん帰ってきて。
ミナトに会って話を聞いてあげて…。
そう祈りながら待っていると、ウィルさんの姿が現れた。



「君は…、ミナト…」

「……」



ウィルさんがミナトに気づき、目を見開く。
でも、次の瞬間にはすぐに微笑んでいた。
ミナトは、黙ったまま何も話そうとしない。


「今日は、一人かい?…もしかして、会いに来てくれたのかな?」



ウィルさんは、そんなミナトに優しく声をかける。




「……あの、」



ようやく、ミナトが声を発した。





「どうして、俺を拾ったんですか」




なによりも一番に聞いたのは、それだった。
きっと、一番気になっていたことだろう。
怖いと言っていた理由。
利用するために拾われたんじゃないかって。
でも、ミナトも気づいたはず、ジルたちの話を聞いて、そうじゃないって。



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