続♡プリンセス☆ロード
「冷めちゃったね。でも、食べれるからいいよね?」
「…いらない」
「なんで?食べないと、死んじゃうよ?ほんとに」
「いらない」
理由はわかったけど、仁に心を許したらいけない。
仁は復讐をやめたわけじゃないんだから。
切り落とされた髪をどうしたのか。
それはきっと、レンの元に届けたんだろう。
私を人質にとったという証明のために。
「ほら、食べなよ」
差し出されたスプーンを私は顔を振って叩き落とす。
顔や服に散るスープ。
仁はそれを感情のない目で見ると、皿を手に持ちスープを口に含んでいく。
そのまま皿を投げ落とし私の顎を掴むと、口移しでそれを飲ませる。
「‥う、んんっ!…ん!」
顎を上に向かされ、強引に流し込まれるスープ。
溢れだしたスープが口の端から顎をつたっていく。
「はあっ…はぁ…」
離された唇。
私はキッと睨みつける。
仁は、
「なんだ、こうやって飲ませてほしかったの?早く言えばいいのに」
口元に弧を描いて笑うとそう言った。