続♡プリンセス☆ロード



「ねぇ」




ベッドの脇にしゃがみ、レンを覗く。
うつ伏せで向こうに顔を向けていたレンが顔をこちらに向ける。




「なんだ」

「ふふっ」




顔がニヤける。
レンは少し虚ろな目を向けながらそんな私を見つめる。



「なんだ」

「レン、ヤキモチやいてるの?」

「は?」



虚ろな目が開かれる。
私は可笑しくてクスクス笑う。



「ね、ね、どうなのよぉ」

「……ヤキモチくらい焼くだろう」

「え?」

「自分の好きな人が他の男の話ばかりしたら、ヤキモチくらい焼く」



はっきりとそう言われ顔が熱くなる。
言葉を失い、嬉しさが徐々に込み上げてくる。



「ん?紗南が言い出したことだろう。顔が真っ赤だぞ」

「なっ、だっ、だって……」


レンの手が伸び私の頬に触れる。
冷たいレンの手が心地よく感じる。
ああ、大好きな人の手だ。



「あまり、フラフラするなよ」

「しないよっ」


できないよ。
レンのことでいっぱいで。
毎日どんどんレンのこと大好きになってる。



「俺は、寝る」

「うん。おやすみ、レン」



ゆっくりと眠りに落ちていく愛しい人。
それを見ながら幸せをかみしめる。




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