晴れ時々@先生の妹【第2巻】





まじっ、理性の崩壊を保つのに少し限界を感じてきた。






――そんな顔をしていると、





今度は“おでこ”じゃなくて……、







二戸 梨杏の小さくて可愛い唇に――








「キスすんぞ!」








――少し冗談、少し本気を含めたつもりで言った。






――先生、私の心臓、破裂するような事を言わないで!






目をパッチリと開けた二戸 梨杏。






マスカラを塗らなくても、付け睫をつけなくても、長い睫毛の先が瞬きをする度に中村先生の鼻先にパタパタと当たる。








体制を崩さないまま、鼻先がくすぐったくて「ハハハハッ!」と声を上げて笑う中村先生。








「……ありがとうございます!」






やっと、二戸 梨杏がお礼を言った。







ポンポンと軽く頭を撫でながら二戸 梨杏の体制を整える中村先生。







「素直で、よろしい!」


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