晴れ時々@先生の妹【第2巻】




ベンチに座っていると、中村先生が白衣のポケットから焼きそばパンを2つ取り出して、1つを二戸 梨杏に差し出して渡した。







「お腹すいてるだろ?学生食堂で買ってきたパン、凄く美味いぞ!食べろよ」







「うん、ありがとう、先生!焼きそばパン、人気があって、お昼休みになるといつも学生食堂で取り合いになってなかなか手に入らないんだよー。嬉しい!」






二戸 梨杏が焼きそばパンを両手で持ちながらニッコリと笑った。






――正直、焼きそばパン1個でそんなに喜んでくれるとは思っていなかった。







何だか、二戸 梨杏の笑顔を見ているとこっちまで嬉しい気持ちになる。






まだ一緒に暮らし始めて間がないが隣にいる事が普通で、それでいて妙に自然な感じがする。






柔らかい風が二人の間を吹き抜ける。


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