幽霊になった彼
「おばさん…ありがとうございます」
「さぁ〜召し上がれ!」
「おいしそぉ〜!いただきます。」
甘い優しい味がした
PM5:35
「ただいま〜!」
ガチャッ
「悠那ちゃん!!元気にしてたのかよ〜」
「うん。元気に仕事も行ってるよ!」
「そっか!よかった」
一瞬、春騎に言われたような感じがした
春騎に似た笑顔で笑う顔
声もやっぱり兄弟だから似るんだ
「腹へったぁ!悠那ちゃんも飯くってくだろ?!何だったら泊まってけば?兄貴の部屋そのままだし!なぁお袋!」
「そうね!そうしてくれたら嬉しいんだけど!どぉ?」
春騎の部屋に…
《悠那…無理しなくていいよ。つい、お袋達嬉しすぎて言っちゃったみたいだけど。嫌なら断ればいいから》
春騎が私を心配する
「・・・はい。お言葉に甘えて!」
泊まる事になった
おばさんも、龍眞くんもはしゃいでしまっている
なんて温かい人達なんだろう
もしかすると、私より悲しみが大きいかもしれないのに。
私の事迄考えてくれて…
「今夜は久しぶりに楽しかったわ!ありがとうね。悠那ちゃん」
「おばさん……私こそ、とっても楽しかったです!ありがとうございます」
「ゆっくり寝てちょうだいね」
「はい。おやすみなさい」
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