幽霊になった彼
必死で走る春騎の姿が見えた
今日は特別走るのが早く思う
恥じらいもなく、私は叫んだ
『春騎〜』
春騎が手を振ろうとした時
一台の車が春騎の体を跳ねとばした
春騎の体はまるで人形のようにゆっくり宙に舞、地面へ叩き付けられた
私はヘナヘナになる足を押し殺しながら、既に人だかりができてる春騎の元へ泣きながら走った。
『春騎ぃぃぃ!!』
変わり果てた春騎の姿
真っ赤な血が体中から流れて
震えが一瞬で大きくなる
救急車に乗り病院へ運びこまれ、すぐに処置をしてもらったけど…運びこまれた時、既に心肺停止状態だったらしく、手のほどこしようがなくて先生も駄目だと思ったのが第一印象だったと後から聞いた
だけど、まだまだ若く、処置室の外で泣き叫ぶ私の声…頑張れ戻ってこい
そう声をかけながら、処置を一生懸命して頂いたが、春騎二十歳という若さで返らぬ人となってしまった。
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