素直に言えない (短編)
君との距離 麻由美sid
25分休み

私は独りで本を読んでいた

「…麻由美」

誠吾が私を呼んでいるが無視した

「さっきは…ごめん。」

「別に怒ってない。」

「じゃあ何で無視したん?」

「…。」

「…屋上行こ?」

「なんで?」

「言いたいことがあるから」

「…わかった」

屋上で。

「…で?なに?」

「俺…」

「麻由美が嫌いって?」
「は?」

「麻由美の事が嫌いって言いたいん?」

「…!ち、ちがう!」

「じゃあ何?」

「…俺…麻由美の事が…」

はぁ…どうせなぁ…

「麻由美が…す、すき…や…ねん…///(赤面)」

は…!?

「さ、さっき嫌いって言ってたやん!」

「あ、あれはただの照れ隠しやし!」

照れ隠し…(笑)

「照れ隠し…」

「で…返事…」

「もちろん…」

――ぎゅうっ

「だいすき!」

「…!///(赤面)」

「…?何で赤くなってんの…?」

「なんでもない!」
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