花火
「いたっ……」
擦りむいた膝を流星が消毒してくれた。
「はいっおっけー!!」
「ありがと」
「ごめんな?俺が寝坊なんかすっから」
「別に流星がいなくても平気だったし。てか私勝ってたし」
「お前なぁ、勝ち負けじゃねーだろ?今回こんな、怪我ですんだけどお前女なんだから身体大切にしろよ」
「はぁーい」
「返事だけはいんだから。お前身体弱いんだから。」
ニィーッと微笑んで流星を見つめると流星は私を抱きしめた。
私もその手に甘えた。
「りゅうせっ……」
初めてだった。流星とキスしたのは。
「花火と仁さんのこと応援してる。けどもしなんかあったら俺はお前の味方するし、俺守るから。」
私はその日早めに帰り1人部屋でタバコをふかしていた。出会い系アプリをひらき掲示板に投稿するとお昼なのに数十件のメールがきた。
その中に一件気になるメールがあった。
((To 花さん
アプリ拝見させていただきました。
よかったらお手伝いさせていただ
けませんか?
From 剛))
「なにこれ、どうゆうこと」
私は軽い気持ちで返信をした。
((To 剛さん
メールありがとうございます。
お手伝いの話詳しくお願いします
From 花))
剛さん曰く、送迎らしい。少し離れた場所でやったほうがくるんじゃないか。
誰かいたほうが何かあったとき助けれる。けどわけ前は少しもらう。
私にとっても彼にとっても好都合。
とゆうより、興味本位だった。
25歳の会社員。
メールを重ねて1ヶ月。
ようやくあうことになった。
いつも指定する公園前。
黒の車がとまっていた。
「はじめまして」
「どーも。はじめまして」
とりあえずコンビニにいくことになり、タバコをふかしながらお互いのことをすこしはなした。
きっと手をだしてくる。そうおもった。けど彼は手をだしてこなかった。
すごいおっとりしたひと。けど、どこかしっかりしててなんか包容力があるってゆうのかな。
その日から剛くんといることがふえた。
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