浮気彼氏から奪うオトコ。
勿論お母さんには、ちゃんと挨拶をして。
何の迷いもなく、あたしの部屋に入ると、居心地よさそうにベッドに座った。
「柚希ってさ」
ふと疑問に思っていたことを打ち明けてみた。
「好きな人いないの?」
柚希の表情が、少しだけ動揺を見せた。
「なぁに?うちはいないよ」
「…嘘ばっか」
すねたように言うと、柚希はあはは、と笑った。
「うちと同じ様に、勘が鋭くなったのね」
「そうでしょ?凄い?」
「褒めてないからね、妃鞠」
「ふふ」
柚希が観念したように、ため息を零した。
「いるよ。つい最近だけどね」
「えぇ!本当に!!」