龍乃一味のカオスな学園生活
その日の放課後。

「龍乃」

今日は生徒会室に顔を出した刹那が、龍乃に言う。

「いつまでもチャランポランな事をしていないで、いい加減生徒会長の仕事も覚えろ。ずっとノエルに会長の職務を押し付けるつもりか」

「…随分と横柄な口の利き方だな。会議を途中退席した風紀委員の言葉とは思えん」

腕を組んで目を閉じたまま、武が口を挟んだ。

「……」

横目で一瞥する刹那。

ノエル辺りは、生徒会室で鍔迫り合いでも始まるのではないかと気が気ではないが。

「俺は風紀委員の見回りに行ってくる。ノエル、色々教えてやってくれ」

他の生徒会役員達にも気を遣ったのか。

刹那は早々に生徒会室を出て行った。

< 113 / 852 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop