龍乃一味のカオスな学園生活
洗面所で顔を洗い、歯を磨き、自室でいつもの男子制服に着替えようとして。

「…ありゃ?」

龍乃はハテナと首を傾げる。

パジャマの下を脱いだら、下着がいつもの苺柄ではなく男物のボクサーパンツだった。

「????」

はて、昨夜風呂上がりに穿いたのは苺パンツではなかったか?

無頓着な龍乃は、時々龍太郎の下着を穿いちゃったりする事もある。

洗ってあるんなら平気かなぁ、とか。

その辺がガサツな龍太郎の娘であるといえばそうなのだが。

『見えないお洒落』として苺パンツには拘りがあったのだが…。

「龍乃ちゃ~ん、朝ご飯出来てるよぉ」

一階から母の呼ぶ声。

「あーいっ」

まぁいいかとズボンを引き上げ、龍乃は階段を下りて行った。

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