龍乃一味のカオスな学園生活
しばらくして龍太郎が帰ってくる。

龍太郎は龍乃から来客の事を聞かされると、すぐに部屋へ。

何を始めるかと思えば、将棋を指し始めた。

老人の暇潰しのようだ。

時折二言三言、ポツリポツリと会話を交わしては、また将棋を指す。

一体どういう関係なんだ、父ちゃんと大男は?

ぱたぱたと廊下を走り、ひょこ、と部屋を覗き込む。

その拍子に大男と目が合った。

凝視する大男の邪眼。

うわ、すげぇや。

あんな眼見た事がない。

ふ…と、龍乃の意識が遠のき。

数瞬で覚醒した龍乃は、慌ててその場から離れていった。

覚えているのは、眉を顰める大男の顔と、『旦那の目付きが怖いんじゃねぇか?』なんて言う父の声。

怖かないよっ?

別に怖かない…多分。

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