龍乃一味のカオスな学園生活
こうと決めると、武の決意は固かった。

その日の放課後。

「音無 刹那はいるか」

生徒会室の引き戸を開けるなり、武は言う。

ポカン、と武の顔を見る龍乃、ノエル、セレナ、琥珀。

その中に、視線すら向けぬ男の姿があった。

その男の鼻先に。

「出ろ」

武は菩薩の切っ先を突きつける。

「俺の我慢もこれまでだ。貴様は夕城、琴月、両派の安定の為にも切り捨てる」

「もうっ!また君達は!」

四季を片手に立ち上がる琥珀だったが。

「よかろう」

彼女を片手で制して、刹那は立ち上がった。

「移動の時間が惜しい。生徒会室前の廊下で構わんな?」

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