龍乃一味のカオスな学園生活
倉庫の壁に背中を預け、彼女は左耳に装着したイヤホンを指で押さえる。

「こちらリィファ…聞こえる…?」

無線に返答はない。

電波がよくないのか。

それともまさか、既に…。

考えかけて、リィは首を振った。

そんな筈はない。

『彼』がやられるなんて有り得ない。

気を取り直し、右大腿部のホルスターから拳銃を抜く。

クローリス。

実弾を発射可能な拳銃だ。

エージェントの任務は極秘裏に活動する事が多い為、この拳銃専用のサプレッサー(銃声を消す装置)を銃口に取り付けてある

両手でしっかりとクローリスを保持し、ゆっくりと、静かに、足音を立てぬよう建物の陰から出るリィ。

< 182 / 852 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop