龍乃一味のカオスな学園生活

そんな冬樹に。

「冬樹君、ボンヤリしてると危ないよぉ？」

ポンポンと。

背中を叩くのは花。

「気を引き締めてないと、躓いて転んだり、電柱に頭ぶつけたりするんだよぉ？私は学校の帰り道に、ぼーっとしてて転びそうになったりするの」

えへへ、と照れ臭そうに笑う花に、冬樹は微かに笑みを浮かべる。

「そうですか…では僕も気を付けるようにします…」

「うん、お互いに気を付けようねぇ」

のんびりした性格同士、冬樹と花は気が合うようだ。