龍乃一味のカオスな学園生活
先日、刹那が初等部の女子生徒達にあらぬ疑いをかけられ、変態呼ばわりされる事件があった。

「何だ、本当の事じゃないですか、琥珀ちゃんが下着付けていないとかどうとか、生徒会室で絶叫したんだから」

「黙らんか夕城の小娘」

さくらに言ってのける刹那。

「でもこの犯行声明文は、どうも刹那君を陥れようとしている節があります。初等部の女子生徒達にあらぬ疑いをかけられたのも、この犯人の仕業ではないかと」

ノエルが推理する。

と、その時だった。

突然生徒会室の引き戸が開いたと思うと。

「小白、今すぐ校舎裏に行って乳繰り合うぞ!『磁気至難役』の大人し 切なの命令じゃ!」

そんな声と共に乱入してきたのは。

「刹那君っ?」

「音無っ?」

琥珀と武が声を揃える。

生徒会室に入ってきたのは、鏡写しのようなもう一人の刹那だった。

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