龍乃一味のカオスな学園生活
だが。

「私はなぁ、嬉しいのだ。丹下」

老酒の瓶を抱き締めたまま、龍娘は幸せそうに言う。

「貴様と拓ちゃん、そして霸龍闘と鬼龍…更にはノエルや臥龍…私一代で終わると思っていた龍娘流が、二代三代と受け継がれ、いまや支部まで持つ大きな流派となった…天神学園の一大流派の一つとまで言われるようになったのだぞ?…こんな嬉しい事があるか」

「老師」

仕方ないなと言わんばかりに苦笑いする龍太郎の前で、龍娘はグイと老酒をラッパ飲みする。

「そら!丹下、貴様も飲め!私の酒が飲めんのかっ?」

更に調子に乗って絡み続ける龍娘だったが。

< 448 / 852 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop