龍乃一味のカオスな学園生活
とはいえ、この空気でイチャコラするのは、何となくやりにくい。

「刹那君、行こっ」

琥珀はグイグイと刹那の手を引いて、体育館から出て行く。

折角のクリスマステロなのに、わざわざ会場から出て行くとは。

「琥珀?」

「冬樹君達が準備してくれたクリスマスツリー見に行こうよ」

白い息を弾ませながら言う琥珀。

外は寒い。

龍乃が鼻水垂らしながら待っていたほどの低温だ。

「待て、琥珀」

刹那は自身の着ていた上着を脱ぎ、琥珀の肩に掛ける。

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