龍乃一味のカオスな学園生活
キョトンとする龍乃。

「亜鳥っくす機嫌悪そうだねぇ、何かあったん?」

「何かって…」

苦笑いするノエル。

「龍乃さん、クリスマステロは亜鳥さんと臥龍さんを一緒に過ごさせてあげるって約束したんじゃないの?」

「……あ、いっけね」

ゴックンと咀嚼していた七面鳥を飲み下し、ペロリと舌なめずりする龍乃。

クリスマステロの美味しい料理に目が眩んで、すっかり忘れていた。

「そだね、そろそろ代わってあげないと、亜鳥っくす拗ねちゃうね」

「もうだいぶお冠って感じだけどね」

生徒会長不在になるが、どうせいたって龍乃は大した仕事はしやしない。

ノエル一人で大丈夫だろう。

「じゃあ悪いけどノエルっち、あとよろしくっ」

臥龍と入れ替わろうとして。

「あ!アタイの分の龍虎軒中華御膳とペインさんのビーフシチューとシンさんの仙豆と奏多さんの焙煎コーヒーとそれからぁ、それからぁ…とにかく一通り料理は取っといて!」

食い物の心配ばかりする龍乃。

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