龍乃一味のカオスな学園生活
そんな天横の入り口に。

「ふぁあ、凄い人だねえ」

花と冬樹は立っている。

今日は二人でお出掛けだというのに、冬樹は花をどこに連れて行くのかと思ってたら。

「母に餅と寒ブリを買ってくるように頼まれました…」

相変わらずボンヤリ呟く冬樹。

お使いを仰せ付かっているらしい。

花とデートである事を、雪菜は知らないんだからしょうがない。

冬樹も言えよな、そういう事は。

「……すみません、気が利きませんでした…」

「ううん、いいよ、冬樹君とお買い物も楽しいかもね」

ニコニコ笑う花。

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