龍乃一味のカオスな学園生活
「年越し蕎麦は普通海老天だろうがっっっっ!」

鷹雅が叫ぶ。

鴉丸のお城。

遊里が作った年越し蕎麦に乗っていたのは、パン粉の衣を纏ったエビフライだった。

「どっちでもいいじゃん、海老なんだし」

「よくねぇわっ!エビフライは洋食だろうがっっっ!」

「あー河童君、タルタルソースかけてないから怒ってるんだ?」

「余計和食から遠のいたわっっっっ!」

吠える鷹雅だが。

「小さい事グズグズ言うんじゃないよっ、男の癖にっ!」

燕女が怒鳴る。

「海老の衣がパン粉だろうが小麦粉だろうがどうだっていいじゃないかっ!折角遊里ちゃんが作ってくれたのにっ!」

雲雀も怒鳴る。

「そんな度量の小さい事言ってたら、亜鳥の連れてくる婿殿に笑われるわよっ!」

「ぶふっ!」

隣で知らん顔してお茶を飲んでた亜鳥は、噴き出しそうになる。

「ところで亜鳥、来年は辰年だったかねぇ?」

「羊よっ!無理矢理臥龍とこじつけるなっ!」

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