龍乃一味のカオスな学園生活
と。

「なぁに大騒ぎしてるの、正月早々から…」

昨夜夜更かしでもしたのか。

亜鳥が欠伸しながらようやく起き出してきた。

「亜鳥!おめぇも小猿の守り手に回れ!」

「えぇ…?」

まだ寝惚け眼を擦る亜鳥に、鷹雅が血相変えて言う。

「敵襲だ!どこぞの大妖が攻めて来やがった!おめぇもすげぇ妖気感じるだろっ?」

「……」

少し意識をシャンとさせて、神経を研ぎ澄ませてみる。

その表情が、ぱぁっと綻んだのは無意識の内か。

「臥龍!わざわざ来てくれたんだっ?」

「あ゛?」

< 623 / 852 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop