龍乃一味のカオスな学園生活
城の外。

「何だ小娘!」

「誰だ小娘!」

「鴉丸の縄張りに何の用だ!」

「城攻めかっ?国崩しかっ?」

囲むものの攻めあぐんで腰が引けている河童どもに。

「喧しいわ、川で悪戯するしか能のない河童に用はない」

龍乃の姿で、臥龍は顔を顰めた。

「そんな事より貴様ら、鴉丸 亜鳥という娘を知らんか?鴉天狗でな、なかなかの別嬪だから、ここらの山では評判の筈なのだが…」

「お嬢っ?」

「お嬢に何の用だっ?」

「お嬢を攫いに来たのかっ?」

「お嬢目的で鴉丸のお城に攻めてきたのかっ?」

「単騎で攻めてくるとは身の程知らずな奴だなっ!」

「何処の田舎妖怪だお前っ?」

「ええいっ、喧しいと言うておるっ」

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