龍乃一味のカオスな学園生活
その『信頼関係』と書いて『イチャラブぶり』と読む状況を目前にして。

(生意気な連中ですわっ!頼張のマドンナと言われるこの私でさえ、まだステディな関係の殿方がいないというのに!しかもあの女結構可愛いし美人だし!気に入らないわ!)

頼張副会長、多分に私情の混じった憤りを見せる。

最早学校同士の名誉とか関係なくない?

彼女は同じ生徒会役員に持って来させた薙刀(部活の練習用)を手にし、琥珀の前に立つ。

「あ、ズルい。散々僕らの得物に駄目出ししたくせに。自分は素手で来ないんだ?」

「誰も素手で戦うなんて言っていませんわ」

フフンと鼻で笑う副会長。

彼女の登場に。

「おお!我が校のマドンナ登場だ!」

「副会長様!」

「今日もお美しい!副会長様!」

何かヅカの公演みたいな歓声が飛び交う。

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