龍乃一味のカオスな学園生活
「………………………え?」

一緒に煙草を吸っていたヤンキー達が、唖然とする。

咥えていた煙草が、地面にポトリと落ちた事すら認識できない。

この男、今何かやったのか?

何で俺のツレが、地面に這い蹲ってんだ?

そんな疑問符を幾つも浮かべているヤンキー達に。

「邪魔するぞ」

一言残して、男…臥龍は校門を潜っていく。

「おい待て待て待て待て!」

何だか知らないが、勝手に入らせる訳にはいかない。

ここはヤンキーエリート校、鎌瀬戌学園だ。

いともあっさり侵入を許したとあっては、不良の沽券にかかわる。

しかしその沽券も。

「どわあっ!」

臥龍に指一本触れる事すらできずに、ぶん投げられて地面に突っ伏すのでは守れよう筈もなかった。

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