龍乃一味のカオスな学園生活
チート過ぎる鬼のせいで、鬼は外、福は内どころではなくなってしまった。

捕まった生徒達は数知れず、あっという間に校庭に突っ伏し、屍を晒す。

何だあのチート過ぎる鬼。

豆撒きとして成り立っていないんじゃないでしょうか。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、駄目だよあれっ」

校舎の中に隠れた龍乃が、物陰にしゃがみ込んで呼吸を整える。

「アタイ、がーさんが外に出ちゃったからもう普通の人間なんだもんっ、あんなん勝てないって!」

そう、臥龍が封印から出た今、龍乃はただのアホの子でしかないのだ。

「何とか下校しちゃおう、知らん顔してもう帰っちゃお」

そんな作戦を思いつく龍乃だが。

「見ぃつけぇたぁあぁぁ…」

そんな彼女を上から覗き込む、リアル鬼の臥龍。

「ぇあぁぁあぁぁぁぁあぁあぁっ!」

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