龍乃一味のカオスな学園生活
「か!」

ガタン!と椅子を引っ繰り返して。

刹那は立ち上がった。

「からかわれては困ります、お嬢様!」

そのまま立て掛けておいた月蝕を手に取り、スタスタと生徒会室を後にする。

「ちょ、刹那君?」

「お嬢様は今日はお戯れが過ぎます!少々仕置きが必要です!」

「お仕置き?…うん…」

シナッ、と机にしなだれかかる琥珀。

「悪い事しちゃった?じゃあ僕にお仕置きして…?」

「~~~~っっっっっ!」

おのれ、何と蠱惑的なっっっっ!

己の煩悩を振り払うべく、刹那は琥珀を置いて廊下を早足で歩く!

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