龍乃一味のカオスな学園生活
思い出す、まだ初等部だった冬の日。

当時から琴月の姫君たる琴月 琥珀は匂い立つような美人だった。

老若男女、生徒教師を問わず狂わせる魔性の美しさ。

愛の告白を許される日、バレンタインともなると、その狂乱は尚激しく狂おしい。

私の気持ち、受け取って下さい。

私からの気持ちです。

私のも食べて。

私のも。

いえ僕のも。

寧ろ私に琥珀さんを食べさせて!

一部狂気と狂愛を孕み、琥珀のバレンタインは毎年阿鼻叫喚だった。

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