私の大事な彼氏様。



ハルの腕の中で、私は毎日眠りにつく。

後ちょっとで、ハルは私だけのものじゃなくなっちゃうから、今のうちに、う〜んと甘えておくんだ。





「ねぇハルは、赤ちゃんが産まれたら、何て呼ばせるの?パパ?お父さん?」


「やっぱり、パパだろ?ぶー子は、母ちゃんだろ?」


「えーっやだっ!ママがいいっ!!」


「ママってキャラかよ?」




話題の中心は、いつも赤ちゃんの事。



私達は、少しずつパパとママになる準備をしてるからね。



安心して生まれておいでね。





「もう寝るぞっ!」

「はーい。ハル、おやすみ。」


「おやすみ。」



―チュッ







「ねぇ?前から聞こうと思ってたんだけど、ハルはどうして“おやすみのチュー”をしてくれるの?“行ってきます”も、“ただいま”もしてくれないのに。」


「別に“おやすみのチュー”じゃないし。」



どういう意味だ?



「ハル?教えてよ〜!!」





「“ありがとうのチュー”。今日も1日、“ありがとうのチュー”だよ。」




“ありがとうのチュー”?



ハルは毎日、私に“ありがとう”をくれてたの?



ねぇ?そうなの?



「ぶー子は、最高にいい奥さんだよ!そんで、最高にいい母ちゃんになるっ!俺が保証してやるよっ!」



「ハル〜っ!!ありがとうっ!!私これからも、頑張るっ!!」




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