「幽霊なんて怖くないッ!!」

呪い



………

……




テレポーテーションで飛んだ先は、八峠さんの家の庭だった。

他人の目を気にせず話すことが出来る場所と言えば、やっぱり八峠さんの家が一番いい。

私がそう思うのと同じように、薄暮さんもきっとそう思ったんだ。




「先に中へ入ってて。 僕は八峠さんのところに行ってくる」

「うん、わかった」




薄暮さんから家の鍵を受け取り、手を振った直後に薄暮さんは姿を消した。

私からすれば、薄暮さんが一瞬で姿を消すのは『当たり前のこと』だったけれど、やっぱり氷雨くんは、かなり驚いている。

というか、目をキラキラと輝かせている?




「……あの人マジでなんなの? ヤバい、 すっげーカッコイイんですけどっ」

「薄暮さんは、特別な人なんだよ」

「ねぇ今の瞬間移動だよね? うわー、マジか、俺 飛んじゃったよ。
すっげーな、ファンタジーの世界みたい。 魔法とか使えんの? ヤバい、弟子になりたいわー」




……学校で薄暮さんと会った瞬間は相当驚いていたけれど、今の彼は好奇心でいっぱいだ。

テレポーテーションのことだけじゃなく、薄暮さんが小刀で幽霊を斬った時のことも、興奮しながら『すげー』『カッコイイ』と連発して言っている。


室内に入っても『ほんとに凄い』『弟子にしてくれないかな』の連発だ。



と、そんなことを繰り返してるうちに、八峠さんを連れた薄暮さんが戻ってきた。


< 165 / 285 >

この作品をシェア

pagetop