天才少女の復讐法。

……あなたの。」


「……え?」


「あれ……聞こえませんでした?
あなたの負けだと言ったんです。」


そう言って、あたしはふっと笑う。


「何を言ってるんだ?
お前、私の話を聞いていたか?」


「あれ…言ってませんでしたっけ?
あたし、あなたの会社のパソコンデータを
すべて把握してるんですよ。

つまり、あたしはここに来る前から
あなたの動きを知っている。
もちろん、ウイルス対策をしてきた
ということも。」


「な、なんだと…?」


「最強のウイルス対策をしてきたのなら
それを超えるウイルスを流せばいい。
簡単なことですよ。」


そう言って、
あたしは彼に不敵な笑みを浮かべる。


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