天才少女の復讐法。

「わたしね、決めたんだ…！
上辺で誰かと仲良くするんじゃなくて
好きな人と一緒にいよう、って。」


「…え？」


「わたしのクラスのみんなは
わたしがいじめられてることを知ってて
みんな知らんぷりしてた。」


「……」


「だからね、そんな友達は必要ないって
そう思ったんだ。……なんて思うわたしは
間違ってる、かな…。」


そう言って、自信なさげにうつむく蒼波さん。


「………別に、良いんじゃない？」


「……へ？」


「……なんか、強くなったね。」


あたしがそう言うと、少し驚いた顔をして
そのあと顔をほころばせた。