天才少女の復讐法。


「…ずっと一緒には居られないけど
……あたしのところに来る?」


気付けばあたしは、
そんなことを言っていた。


この子犬が、
保健所に連れて行かれると思うと……
殺される、って思うと
ほっとけなかったから。


小さい柴犬は、くぅんと
高い声で鳴いている。


「…辛かったね。…もう大丈夫だから」


そう言って、子犬を抱いて立ち上がり
あたしは再び歩き出した。


__腕の中の温もりは、なんだかやけに温かくて
なんだかすごく、懐かしく感じた__


< 481 / 619 >

この作品をシェア

pagetop