【完】あんたなんか知らないっ!!
「...園田。」
話しかけて来たのは田渕だった。
「ちょっと自販機まで付き合ってくれ。」
きっと碧海のことだよな。
俺も気になってたことだし行くか...
「大和、先部屋戻ってて。」
「おう。」
なにかを察したのか、大和は俺の分の荷物を持って部屋に戻っていった。
「俺、千崎さんに告白したから。」
最初に言われた言葉。
それは俺と碧海の関係を良くも悪くも変えた原因だった。
「園田も千崎さんのこと好きなんだろ??」
「...あぁ。」
隠す必要もないよな。
てか隠せてないだろうし。
「俺、負けないから。
絶対に千崎さんと付き合ってみせるよ。」
それだけいうと、来た道を帰っていった。
「...俺も負けてられねーな。」
碧海に、告白しよう。
俺は、そう誓った。