【完】英国紳士は甘い恋の賭け事がお好き!
「私、デイビットさんともっと話しあいするべきなのかも」
「お、前向きな話ですね」
「ちょっと、二人とも邪魔よー。玄関の真ん前で」
私とデイビットさんが立ち話をしていたら、中から赤ちゃんを抱っこした桔梗さんが自動ドアの前まで顔をだしてきた。
「桔梗さんこそ、こんな所に!」
入院している部屋は相部屋が二階、桔梗さんは個室の3階にいるはずなのに。
「ふふふふふ。幹太に今日、美麗ちゃんが来るって聞いてからずっと窓から見ていたの。おめでとう」
そこで受付の人に見かけり桔梗さんは注意され舌を出すと中へ入っていく。
私たちも中へ続いた。
絵画が壁にかけられ、クラシックが静かに流れる一階は、アンティーク風な小物やソファのインテリでデイビットさんに似合いすぎていて笑ってしまった。
「どうしました?」
「ふふふ。何でもないです」
まさかこんな風に笑いあえる日が来るなんて。
一か月前の私には想像もつかなくて変な感じ。
問診票に記入しながらも、隣で熱心に問診票を覗きこむデイビットさんの存在が暖かくて、胸がはち切れてしまいそうだった。