君と、優しくて愛しい日々を。
「…やきもち?」
その瞬間、純くんの手が私の頬をなぞった。
ちゅ、と軽いリップ音と一緒に、キスをされる。
「色葉が調子乗んの、終わり」
べ、と舌を出して意地悪そうに笑うその姿は、いつもの王子様で。
私は赤くなりながらも、「えー」と唇を尖らせた。
「もっと調子乗ってたい」
「だーめー。今度は俺の番ですー」
ニヤリと笑った純くんが、私の顔を覗き込む。
…そんな、いつも通りのやりとりが、なんだかすごく愛しく感じた。
「お前に『わかった』って言ったあと、仕方なく帰ろうとしたら、靴箱で裕也に会ってさ。『色葉ちゃん、男子と作業してるけどいいの?』って言われたんだよ」
だからやっぱり待つことにした、と純くんはポツリと言う。
…裕也くん、ありがとう。
私はその表情を見つめながら、「どこで待ってたの?」と訊いた。