ペン先と筆先


浅倉の前で泣くのはなんだか悔しかったため、私は家にかえってから思う存分泣いた。


布団に顔をうずめ、わんわんと、声をあげ。



「ぁあああ――…」



浅倉の幸せそうな顔が浮かんでくる。

変わって、うちのクラスの罵倒。


消えちゃいたいくらい嫌だった。



彼女は今頃、クラスのスターと騒がれ崇められていているだろう。


明日には、きっと合同の劇が高く評価されて、また最優秀賞をとるだろう。



彼女は私がほしかったものを全部手に入れて、またああやって壇上に上がり、笑うのだ。


悔しがる私なんか見もせずに。


見られなかった私は、クラスのやつらに批判されるのだ。



だって私は――勝てなかったのだから。
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