ペン先と筆先
浅倉という名前の彼女に、負けたくない一心で、私は与えられた一週間の期間を四時まで起きて絵に費やしていた。
負けたくない。
私は、負けられないんだ。
だってそう、私はこれがラストチャンス――
「最優秀賞、3年B組…浅倉さんの作品です」
爪が食い込んだ皮膚が、その一言で破けた。
「い、ま」
きゃぁっ!と浅倉のクラスの女子が盛り上がる。
抱き合って喜びあい、浅倉は満面の笑みを浮かべていて――
C組の目線が卑しくも彼女たちにいった。
「…あ…ぁ」
泣かなくちゃいけないと思うのに泣けなかった。
なぜなら、私はそれよりも脱力感に襲われていたからだ。
椅子から転げ落ちそうになるなか、揚々と浅倉が檀上に上がって表彰されていく。