トナカイくんとハッピークリスマス!


少しだけ静かな時間が流れて。


ドクドクドクと、そこで初めて自分の鼓動がいつもより強いことに気付いた。


…あたし、緊張してる…。



バッシュを履き終えメガネを外した峰岸くん。


メガネをかけてない彼の顔を間近にちょっとドキリとする。


この前は遠目で見て整ってるなとは思ってたけれど、肌も綺麗で瞳も綺麗で、


実はものすごく美青年だったのだと気付かされる。


あたしの視線に気付いたのか少し気まずそうに耳の後ろを掻いていた峰岸くん。



「あ、ごめんね。気にせず続けて?」


「…う、うん」



気を取り直すようにボールを手に取りダンッ、ダンッと床に打ち付ける。


あたしは彼の邪魔にならないよう見過ぎに気をつけようとするけれど…


あ、表情変わった。


リングを真っ直ぐに見つめる眼差し。


次々にシュートを決める峰岸くん。


シュートが決まるたびに無意識に小さく拍手しちゃってた。



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