トナカイくんとハッピークリスマス!
『すまん。今日も仕事で遅くなりそうだ』
小さいホールケーキにろうそくを立てて火をつける。
ゆらゆらと揺れる小さな灯火。
ふっと息を吹きかける。
「…メリークリスマス…」
リビングにあたしの声だけが静かに消えていく。
暗くなった部屋にマナーモードのままだったケータイが光り出した。
お兄ちゃんからだ。
『メリークリスマス! 愛梨。
父さんとクリスマスパーティー楽しんでるか?
お兄ちゃんの方はお店の後片付け中だ。
そうそう、さっきトナカイくんがお店にきたぞ。
そろそろそっちに着く頃かも。外を覗いてみな☆
追伸。
偉大なるお兄様の許可は出しといたぞ!!(笑)』
トナカイくんがこっちに来てる?
だってトナカイくんってあの中年おじさんでしょ?
何か用でもあるのかな…?