トナカイくんとハッピークリスマス!
「お疲れさん。愛梨」
「うん」
キッチンで洗い物をしてるお兄ちゃん。
まだ数名お客さんが残っていて店内にはまだクリスマスソングが流れている。
「そうだ。これ俺からクリスマスプレゼント」
「えっ、いいの?」
「おう。開けてみ」
赤いリボンを解き出てきたものはファーつきの白い手袋。
「うわー。ステキ。あたしこんなの欲しかったの」
手にはめて自分の手元を眺めてみる。
「よく似合ってるよ」
「ありがとう、お兄ちゃん。あたしからはもうマリさんに渡してあるから」
「えっ、マリに?」
「家に帰ったら2人で開けてね」
トンッとカウンター席から下り、鞄を肩に掛ける。
「じゃあたし帰るね」
「大丈夫か? 俺いなくて」
「大丈夫だよ。お父さん今日は早く帰れるって言ってたし」
お兄ちゃんとマリさんに送ったプレゼントはあたしが作った手作りの写真立て。
2人の思い出をたくさん作ってもらいたい。そんな思いから。