Sweet Love
ーーー違う!!私は、ちゃんと断った!!友達としか思えないって!!



ーーーそんなの私のこと好きになってくれなきゃ意味ないのよ!!あんたは、いつもずるい。かわいいからってチヤホヤされて…



ーーーそんなことない!!



ーーーもういい!とにかく、あんたとはもう友達じゃないから。



ーーー待って!!お願いだから待って!!



どうして…?親友だと思ってたのに…



もう1人は嫌だ…



「由…愛…」



誰…?



「由……愛…」



お願い。呼ばないで…



私を必要とするのはやめて…



もう1人は嫌なの…



人は絶対に裏切る。



だから…もうやめて…



「由……愛…」



やめて!!



「由愛!!!!」



「はぁ…はぁ…はぁ…」



「大丈夫か?」



「工藤先生…私…一体…」



「ずっとやめてって叫んでた。」



「そうだったんですか…」



なんであんな夢…



もう忘れたと思ってたのに…



「悪い夢でも見たのか?すごい汗だ。」



私の額は確かに、汗でびっしょりだった。



「それに、泣いてる。」



「え…?」



そっと頬を触ってみると、涙で濡れていた。



私…泣いてたんだ…



「なにかあったか?」



そう言いながら、工藤先生はタオルで汗を拭いてくれた。

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