Sweet Love
「じゃあ、仕事しますね」



そう言って、席に戻ると横から視線が…



「なんですか、工藤先生…」



仕事できないんだけど…



「お前、あいつとどういう関係?」



「塾の先生だったんですよ」



小声で聞かれたから私も小声で返す



「ふ〜ん…あんまり関わんなよ」



「わ、わかりました…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


よ〜し、終わった〜



っていっても一部だけど…



はぁ…まだあるのか…



ちょっと休憩してこよ…



ガラガラーー



なに飲もうかな〜



自動販売機の前で考え込んでいると



「由愛」



「え?」



名前を呼ばれたほうへ振り返ると



「山本先生…」



「休憩中?」



「うん…」



「あれ?敬語じゃないんだ」



「だって、あれは先生たちいたし…違和感半端なかったよ」



「元気だった?」



「うん」



「なんで英語の先生やめたの?」



「わかんない。でもなんか、直感的に音楽のほうが向いてるんじゃないかって思ったの。歌うこと好きだし」



「そういえば、お前高校の時文化祭で歌ったって言ってたもんな」



「先生1度も来なかったけどね」



「忙しかったんだよ」



「そういえば、先生何歳になったの?」

< 208 / 280 >

この作品をシェア

pagetop