Sweet Love
「近くても気付けないことなんてたくさんあるさ」



「そう…だな…」



「紘人がそんな顔してたら由愛ちゃんが悲しむぞ?せっかく新しい命が宿ったんだから大切にしないと」



「あぁ…」



「大丈夫だよ!由愛ちゃんは、強い子なんだから負けないさ。どんなことがあってもね」



「そんなこと知ってる」



「ははっ!さすが紘人。がんばれよ」



「お前もな。そろそろ、亜希に想いを告げたらどうだ?」



「覚悟ができたらね」



「はぁ…がんばれよ」



そう言って紘人は車に由愛ちゃんを乗せて帰って行った



「告白…ね…」



俺が10年以上片想いしてる相手は、紘人の元カノの友達



高校入学する時、俺は亜希に一目惚れをした



だけど、なにも接点がないまま高2になった



その時に紘人に出会ったんだよな



紘人とはすぐに打ち解けた



しばらくして紘人に彼女ができた



確か…美雨っていう名前



最初はどうでもよかったんだけど、美雨の親友が亜希と聞いて俺は運命だと思った



それから、亜希に近づいて話しているうちにもっと好きになった



けど、意気地なしの俺は告白できないまま大学へ行き、そのまま就職…



全然会わないのに今でも亜希のこと想っている俺は重症なのか…?

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