Sweet Love
なんて思いながら歌う



「ふぅ…体力余計に使っちゃった…どうだった?ママ上手かったかな??パパとの思い出の曲良い曲でしょ〜」



微笑みながらそう言うと



「あ、また蹴った」



もうすぐ会えるね



そしてまた違う歌を歌おうとした時ーー



「うっ……」



急にお腹に激痛が走った



いつ生まれてくるかわからないって言われたけど、まさかここで…



意識が遠のく寸前ーーー



「由愛!!!!!!」



紘人の声がした












「…さ…ん」



誰…?



「くど…さ…ん」



私を呼ぶのは誰?



「由愛」



「お母さん…?」



「あなたはこれから闘いに行くのよ」



「え?」



「大事な宝物が手に入るんだからがんばりなさい」



「お母さん…」



「私はずっとあなたを見守ってるから」



「ありがとう」



「さあ、早く行きなさい」



「うんっ…!」








「工藤さん!!」



「先生…」



「大丈夫ですか?」



「はい…」



「体力が低下してます。このままだとあなたの命も危ないですがどうなさいますか?」



「自分の力でがんばりたいです…!」



「…わかりました。大変ですけどがんばりましょう」



「はい…!」



お母さん、お父さんがんばるから見守っててね…!

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