Sweet Love
「……………」



「由愛ちゃん、また離れていったらお前どうなる?荒れるだろ。俺はそれが嫌だったから話したんだ。」



「だけど、結局あいつは…」



「離れていったってか?そんなことはないんじゃねぇの?同じ場所にいる限りは離れていかないと思うけどな。それとも、朔弥ってやつに取られてもいいのか?」



「それは無理。」



「だったら、お前が由愛ちゃんを繋ぎ止めなきゃいつか奪われるぞ?あいつに。もし、由愛ちゃんがお前のこと好きじゃないとしても振り向かせろ。もう後悔はしたくないんだろ?」



そうだった。



10年前のような思いはもうしたくない。



慎に相談してなかったら、俺はまたあいつを…



「ありがとな、慎。」



「がんばれよ。」



慎に大切なことを思い出された俺は、気持ちを伝えるために急いでアパートに帰っていた。



そして、近くのコンビニを通りかかった時…



「なんであいつがここにいんだよ…」



由愛と朔弥がコンビニの前でなにか話していた。



俺は急いで2人の元へ行った。



そしたら、由愛に告白しようとしてた。



先越されてたまるかよ。



「その手。離せ。」



「え?」



怒りの表情を浮かべる俺と突然の出来事についてきていない由愛と朔弥。



だけど、俺はそんな2人より由愛の腕を掴んでいることに対して怒りが止まらなかった。

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